『「幸福学」が明らかにした幸せな人生を送る子どもの育て方』を読みました。
先日、こちらの本を読みました。
日本の「幸福学」の第一人者である著者が、幸せのもととなる「4つの因子」を解説したうえで、親も子もずっと幸せを感じられる「子育て」の方法を紹介した本です。
「幸福学」とは、人間の幸福のメカニズムを、科学的な根拠に基づいて体系的に研究する学問とのこと。
これから役に立ちそうな、具体的な悩みに対するQ&Aや、幸福力をあげるための具体的なトレーニング方法も紹介されていました。
トレーニングの実践まではできていないのですが、今回は学んだことと感じたことをメモします。
「幸せな4つの因子」
本によると、幸せの要素はたくさんあるように思われるけれども、実はたった4つの因子から構成されているとのこと。
幸せのもととなる因子は、下記の4つです。
①「やってみよう!」因子
夢や目標、やりがいを持っていたり、それを実現するために学習・成長しようとしていることが幸せに寄与する。
→そういうものがみつかっていないという人は、毎日「今日やること」を決め、小さな達成感を味わうのが効果的。
②「ありがとう!」因子
家族や友人など、愛情に満ちた関係や、人とのつながりをつくり出すことで得られる喜び。人を喜ばせたり、愛情や感謝、そして親切にしたいという気持ちが幸せへとつながる。
③「なんとかなる!」因子
何事にも楽観的で前向きであることが、自己受容を高める。
※日本人は諸外国人に比べ、「幸せホルモン」ともよばれるセロトニンの分泌が少なく、幸せを感じにくい民族であるという研究がある(生まれながらにして不安を感じやすく、楽観とは真逆の性格の人が多い)。なかなか興味深い。
④「ありのままに!」因子
他人と自分を比較することなく、自分らしく振舞う人はそうでない人よりも幸せを感じやすい。
以上。
上記の4つの因子がバランスよく備わっていれば、より幸せな状態とのこと。
子育てにおいても、
子どもも大人も夢を大事にしてとにかくやってみる!
あなた(親や子ども)がいてくれて「ありがとう!」と感謝する。
想いどおりでなくても、「なんとかなる!」から大丈夫。
「ありのままに」やったんだから、失敗してもOK!
これを常に意識していれば、効果的とのことでした。
感じたこと
今回、幸せのもととなる4つの因子を学んだのですが、学んで感じたこととしては、能力の高低は幸せには必ずしも直結はしないのだなぁということ。
どんなに能力が高くても、神経質で自己否定的かつ悲観的だったら当然幸福度は下がってしまいます・・・。
以前、遺伝子の本を読んだりして、結局遺伝子で人生は決まってしまうんじゃないか!遺伝子的に能力が低ければ、救いようがないということ!?と感じたりもしていました。
でも、実際には、幸せのもととなる4つの因子は、意識の持ち方やトレーニングで、高めることができるというわけなので、これはとても救いだと感じました。
そして、子育てをする上で一番意識しないといけないことは、学力をつけるという類のことではなく、幸せのもととなる4つの因子を高めることなのだな、と再確認することができました!(もちろん学力も大切だけどさ。)
当たり前に就職して、十分な給料をもらって、当たり前に結婚して、子どもを産んで・・・
ひと昔前は当たり前だったことがもはや当たり前ではない、頑張っても報われるとは限らない、非常に生きづらい世の中だと感じています。
そんな中で、幸せになる力、幸せを感じる力はよりいっそう大切になってきていると思います。
子どもには、幸せを感じられる人になって欲しい!
今回学んだことをより意識して、子育てをしていきたいと思いました。