モンテッソーリ教育って、放任教育でしょ?
と、本気で思っていた私。汗
本を読んで勉強させていただきました・・・。
目次
本の概要
今回読んだのは、こちらの本です。
「モンテッソーリ教育」とは、イタリア女性初の医学博士マリア・モンテッソーリが生み出した教育法。
その特徴は、幼児期には一定のことに対する感受性が特に敏感になる「敏感期」があることを指摘し、その重要性を唱えたこと。
その教育法について、日本での第1人者である著者が、事例やイラストを用いて分かりやすく解説した本です。
大人が「敏感期」の意味を理解し、子どもにとってのよき援助者になることが大切であると書かれていました。
(大人にとっては理解できない子どもの奇妙な行動に対しても)
もし、「敏感期」の行動なのだとわかっていたなら、子どもの関心と生命力をそこに見出し、見守ったり、ほほえんだりできるでしょう。さらに、そのとき内面からわきでる強烈な「敏感期」のエネルギーを、子どもの成長のためにより適切に方向づけてあげることができるのです。
『お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる 』
より
他にも、なぜ幼児期のつめこみ教育が良くないのかや、習い事をする意味、「自立・自律」させることの大切さ、などなど、子育てをする上で大切なポイントがさりげなく、たくさん書かれていましたよ。
感想
この本は事例とともに学術的・科学的な根拠も示しながら、なぜ幼少期の「敏感期」が大切なのか、そして大人はどのように対応すれば良いのか、といったことが分かりやすく書かれており、大変勉強になりました。
育児や教育に関する本は何冊読んでも同じなのではないか?と思っていましたが、この本の内容は知らなかったことばかりで、大変興味深く読ませていただきました。
以下、実際に読んでみて良かったこと、変わったことがあるのでサラリとご紹介します。
本を読んで良かったこと・変わったこと3点
子どもの様子を観察するのが面白くなった
1点目は、子どもの様子を観察するのが面白くなったことです。
娘が何かに夢中になっている様子を見て、夫と2人で
「今はコレに敏感になってるね!」
なんて話したりします。笑
(大変良かったので夫にもこの本を薦めたところ、すぐに読んでくれました。)
子どもの気持ちを考えるようになった
何かにこだわって癇癪を起こされたりしたときも、
「娘はどうしたいのかな?」「何を考えてるのかな?」
などと、以前よりも考えるようになりました。
その結果、代替案を出したり、余裕を持って対応ができる場合も・・・?
夢中になったり、こだわったりしていることは、気が済むまでさせてあげよう・・・という気持ちも、以前より持てるようになった気がします。
自分でやらせてみよう、と思えるようになった
この本では、子どもに日常生活のことを1人でやらせることが大切だと書かれていました。
幼児期に「学ぶ力」を身につけさせたいのであれば、「どう動けばいいか」を自分で学びとりたい「運動の敏感期」に、子どもが自分で「動き方」をよく見て、自分で取り組めるような機会をたくさん提供することです。
『お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる 』
より
子どもができるようになる教え方についても、具体的に書かれていました。
(黙って、ゆっくり・・・子どもの間違いを訂正せずに教える・・・etc)
せっかちな私は普段どうしても、子どもに自分でやらせようとせず、私がしてしまいます。着脱などなど。
でも、自分でやるよう促していかないとな・・・と思い、以前よりは促すようにしました。
良かったこと、変わったことについてはとりあえず以上です。
書かれていること全てを完璧に実践することはできませんが、子どもへの接し方を見直すキッカケになったので良かったです。
1点目の「子どもの様子を観察するのが面白くなった」ということだけでも、価値のあることだと思います。
その他、第5章では、家庭でできる手づくり教材(年齢別)も多数紹介されていました。
紹介されているのは、京都市のくすのき保育園の保育士さんたちが考え出したものだそうです。
瓶やプラスチック容器、洗濯ばさみやクリップなど、家にあるもので短時間で簡単に作れそうなものが多かったので、今度作ってみたいな・・・なんて思っています(^ν^)
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本日は、『お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる 』を読んだ感想でした。
長いのに読んでくださってありがとうございました・・・。
★下記の記事では、『「与える」より「引き出す」! ユダヤ式「天才」教育のレシピ』のレビューを書いています。